松本と対戦した前節(第37節)の千葉は、後半開始早々に松本の工藤浩平にうまくループシュートを決められて1-1に追いつかれたものの、その後に4ゴールを奪って4-1の快勝を収めた。その結果によって千葉は15勝8分14敗の勝点53で10位。前節終了時点ではJ1昇格プレーオフ進出圏内の6位の徳島との勝点差は7という状況となった。
前節では、第36節・岡山戦から採用したダブルボランチの前にセカンドトップ、そして1トップのシステムが、セカンドボールの奪取率を上げるとともに攻守両面でうまくハマった。特に効果的だったのが、岡山戦でのスタート時の清武功暉とポジションを入れ替えてセカンドトップでスタートした船山貴之の動き。岡山戦では21分の失点後からセカンドトップに入った船山は、10月12日の練習後に「あのポジションは自由に動けるのでやりやすい」と話していたが、その言葉どおりに動き回って攻撃を組み立てた。自分のゴールはなかったものの、カウンター攻撃からの先制点の場面ではラリベイへ絶妙なタイミングでラストパスを出し、後半には相手のマークを引きつけてからパスを出して山本真希のミドルシュートでのゴールをお膳立てした。
3トップの左サイド、岡山戦と松本戦は左サイドハーフでプレーした為田大貴は、福岡からの期限付き移籍のため、クラブ間の契約の問題から今節は出場できない。その一方で、岡山戦を負傷欠場した町田也真人は、前節では交代出場でその試合のチームの4点目をゲット。町田は自分が負傷でスタメンを離れ、さらにシステム変更もあって連勝となった2試合を考えて、スタメン復帰に危機感を抱いているという。今節でもフアン エスナイデル監督は直近2試合と同じシステムを採用するのか。その場合、誰がセカンドトップに入り誰が両サイドハーフを務めるかは注目ポイントだ。
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