試合開始わずか20秒、近藤直也が前へ出したグラウンダーのパスを松本の宮阪政樹がカットされ、工藤浩平、高崎寛之とパスをつないで高崎がグラウンダーのシュート。このボールを押さえた佐藤優也だが、足元にボールを置いてからまた手で持ったことで、『自分のものとしたボールを手から放したのち、他の競技者が触れる前にそのボールに手で再び触れる』というGKの自陣のペナルティエリア内での反則を犯し、松本に間接FKが与えられた。
ここでいきなり失点をすれば、千葉には非常に苦しい試合展開となる。しかし、宮阪が小さく動かしたあとのボールから高崎が打ったシュートをキム ボムヨンが体でブロック。
千葉はその後のFK、2回のCKは失点せずに耐え、松本の石原崇兆の飛び出しもオフサイドで切り抜けた。前述のCKの2回目だった6分、こぼれ球からの松本の岩間雄大のシュートをブロックすると、そのこぼれ球から山本真希が前線へロングパスを出す。ボールは松本の田中隼磨に当たったあとに船山貴之のところにこぼれ、これをコントロールした船山がドリブルで突破する。松本は田中を含めて2人の選手が船山を追いかけて近づき、それを見た船山は自分ではシュートを打たずに松本の選手2人よりもファーサイドで走っていたラリベイへパス。ラリベイは冷静にシュートを決め、千葉は松本のお株を奪うようなカウンター攻撃で先制点をゲット。これが試合の流れに大きな影響を与えた。
今節の千葉は前節(第36節・岡山戦)と同じスタメン、同じシステムだったが、10月12日の紅白戦形式の戦術練習と同じようにセカンドトップに船山貴之、右サイドハーフに清武功暉と、前節から2人のポジションを入れ替えた。
一方、松本は前節(第36節・熊本戦)のスタメンから2人変更。そのうちの1人は今節が累積警告による出ジュ停止のパウリーニョに代えてダブルボランチの一角に宮阪を起用したもので、もう1人は左のウイングバックを安藤淳から負傷もあって今季初出場となる那須川将大に代えたというものだった。
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