讃岐と対戦した前節(第22節)は主審の微妙な判定もある中で、羽生直剛のシュートをGKがセーブしたこぼれ球からラリベイが13分に先制点をゲット。だが、前半のうち(34分)にクロスのクリアボールを拾った讃岐の馬場賢治にシュートを決められて追いつかれ、後半になると65分にFKのロングボールから交代出場の讃岐の高木和正に得点されて逆転されてしまった。しかし、千葉は気落ちすることなく、68分に清武功暉がうまい動きで北爪健吾のパスに合わせてヘディングシュートを決めて追いついた。しかし、負傷欠場の近藤直也に代わってスタメン出場した大久保裕樹が警告2回で74分に退場した後、78分に讃岐の木島徹也に直接FKを決められて突き放されてしまう。そんな試合の分岐点のうち、最も大きかったのは80分のラリベイのPKによるゴールだった。ペナルティエリア外での讃岐のハンドの反則だったにもかかわらず、千葉に与えられたPKをラリベイがきっちりと決めて逆転。さらに、そのラリベイは83分、乾貴哉のパスをホルヘ サリーナスが折り返したのに頭で合わせて逆転ゴールを奪い、ハットトリックを達成した。後半のアディショナルタイムには千葉のカウンター攻撃の際にパスを奪われ、逆にカウンター攻撃を仕掛けられ、木島徹に対する佐藤優也のファウルでPKを与えてしまう。前回対戦(第11節)では木島徹にPKを決められて1-1の引き分けに終わった千葉だが、前節は佐藤優が木島徹のPKをセーブし、その後のピンチは清武のクリアでしのいで試合終了。2014年10月以来となるリーグ戦3連勝を達成し、9位に浮上した。
熊本は千葉との引き分けのあと、水戸、京都、長崎、徳島、山口に敗れて5連敗。だが、第18節・長崎戦後の6月14日、熊本は清川浩行監督からクラブの代表取締役社長の池谷友良氏が監督就任という監督交代を行なっていた。第21節・東京V戦はシュート16本の相手の決定力不足にも救われる中、八久保誠、安柄俊、上村周平、黒木恭平がゴールを奪って4-0の勝利。水戸と対戦した前節は25分に安柄俊のPKで先制したが、83分にCKからのヘディングシュートで失点すると、89分には熊本にとっては右サイドからのグラウンダーのパスから中央でシュートを決められて失点。逆転されてしまったが、90+5分にグスタボがシュートを決め、土壇場で2-2の引き分けに持ちこんだ。7月12日の天皇杯3回戦・浦和戦は水戸戦からスタメン11人を入れ替えて臨み、押され気味ながらもしっかりと戦っていた前半だったが、アディショナルタイム(45+2分)に高木俊幸に直接FKを決められて先制点を場われてしまった。反撃を仕掛けた後半だが、公式記録の後半のシュートは0本とうまくフィニッシュまで持ちこめず、0-1の敗戦となった。
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