6月17日のJ2リーグ第19節・水戸戦からの公式戦3連戦は、その水戸戦でこぼれ球への反応や相手に対するマークの厳しさで後手を踏み、1-3の敗戦となった。だが、水戸戦からスタメンを多く入れ替えた6月21日の天皇杯2回戦・東京V戦は、やはりスタメンを多く入れ替えた東京Vの攻守両面での甘さにも救われた一方で守備の粘り強さを発揮。清武の2試合連続となる直接FKによるゴールで1-0の勝利を収め、3回戦進出を決めた。そして、岐阜との対戦となった前節(第20節)は、14分と早い時間に天皇杯2回戦からスタメンに復帰した佐藤優也のキム ボムヨンへのパスがミスになり、岐阜の大本祐槻に奪われてゴールを決められて失点。嫌な立ち上がりとなったが、CKから乾がヘディングシュートを決めて追いついた。その後、また失点したが、前半終了間際に指宿洋史のゴールで追いつくと、後半開始早々に清武が佐藤優からのロングパスで逆転ゴールをゲット。さらにキム ボムヨンがミドルシュートを決め、アランダが乾のクロスからJ初ゴールを奪って岐阜を突き放したが、その後にゴール前の中央をワンツーパスで崩されて失点してしまう。アランダのスルーパスからラリベイが得点して再び3点差としたものの、ペナルティエリア内でのクロスから失点してまた2点差となり、6-4で打ち合いを制した。
千葉の選手は前節に対して、やはり6得点よりも4失点の反省への意識が強い。6月29日の練習でも攻撃陣3人とGKを含めて守備陣が3人の攻防という練習メニューでフアン エスナイデル監督が多々良敦斗に指示をするなど、守備はボールを奪うところまでではなく、その先のプレーまでしっかりやることで『守備をやりきる』意識を強めていたようにも見えた。守備の人数が足りていても失点した前節の反省を踏まえて、特にゴール前でボールの動きと相手の動きをしっかりつかまえ、ミスなく守りきれるかがポイントになる。
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