1週間ほど前のことになるが、4月20日は高橋壱晟の19歳の誕生日だった。高卒ルーキーながらもJ2リーグの開幕戦でJデビューを果たし、第9節・横浜FC戦終了時点では体調不良で欠場となった第3節・名古屋戦以外の8試合の全てでスタメン出場。第6節・京都戦でチームの先制点となる清武功暉のゴールをアシストすると、続く第7節・群馬戦ではチームを敗戦のピンチから救う同点ゴールとなったJ初ゴールをマークした。(動画)
試合中の高橋はそれほど感情を大きく表わすことなく飄々とプレーし、囲み取材などの受け答えも時おり笑顔を見せるものの淡々としていて、ピッチの内外で10代とは思えないような落ち着いた雰囲気を醸し出している。4月20日の取材時に「プロになっての誕生日というのは特別感とかありますか」と質問しても、答えは「いや、そんなにないです(苦笑)」というものだった。
だが、試合中のプレーについて後日、話を聞いていて、高橋には珍しく本当に無我夢中だったことが伝わるものがあった。前述の群馬戦でのプロ初ゴールだ。4月13日の練習取材時に改めてプロ初ゴールの場面について聞いた話は、練習後の取材コメントとしてすでに掲載させていただいたが、下記のようなものだった。
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