第15節は長崎、第16節は札幌と遠方でのアウェイゲームが続いたあと、中2日でホームでの前節(第17節)・山形戦を迎えた千葉。13分、20分とエウトンが連続ゴールを奪って札幌戦と同じく20分という時間に2-0とリードし、札幌戦ではその後の2失点で引き分けたが、守備を修正した前節は無失点で終わるとともに『3点目』を交代出場の町田也真人が取って3-0で勝った。攻守ともに前節の問題点を修正した形の勝利となった。
ドリブルでの仕掛けに対しては、例えば自陣左サイドで仕掛けられた時には左サイドバックの阿部翔平をプレスバックした船山貴之がサポート。さらに、近藤直也に代わって大久保裕樹がセンターバックのスタメンとなった一戦で、ゴール前に入るクロスボールの対応についてGKの佐藤優也は「やりたかったのは、そこまでラインを下げずに自分の出られるスペースを確保してやることで、ボールが来たら自分が取れるし、DFの前だったらDFがしっかり対応できていた」と話した。それはまた「裕樹くんが一番活きるのはやっぱり前で潰す感じだと思っていた」(佐藤優)こともあり、大久保のプレースタイルとも合致したディフェンスラインのコントロールとなった。ただし、山形はロングボールでもターゲットに合わせる形が多く、それほどディフェンスラインの背後を狙ってこなかったが、東京Vはスピードのある選手が背後を狙ってそこにロングパスが出てくる。佐藤優は背後への飛び出しに加えて遠目からのシュートについても、自分のポジショニングを含めた駆け引きとリスク管理での対応を意識しているようで、そこも見所の1つとなるだろう。
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