J2残留争いの渦中にいる栃木と対戦した前節(第33節)の千葉は、前半は攻守ともに個と連係のミスが目立ち、栃木に主導権を握られた。特に右サイドは栃木の湯澤洋介に再三仕掛けられてチャンスメークされていたが、ハーフタイムに水野晃樹、大岩一貴、パウリーニョが話し合い、役割を改めて確認することで修正。さらに、チーム全体としても下がりすぎないことを意識して前からの守備を徹底した。貪欲にゴールを狙う松田力が47分と80分にいずれも個人技の光るシュートで得点して、千葉は2-0の勝利。松田にとってはプロ入り後初の1試合での複数得点で、チームとしてはJ2リーグでは第26節・熊本戦以来の1試合での複数得点、さらにJ2リーグでは第30節・横浜FC戦以来の無失点だった。
後半に何度もあったカウンター攻撃のチャンスを判断ミスやパスミスでモノにできず、2得点の場面以外の決定機もシュートの精度不足で決められずに、取れたはずの追加点が取れなかったのはやはり問題だ。栃木のオフサイドでノーゴールだったもののGKの高木駿がシュートをセーブしたあとのこぼれ球に反応しきれず、さらにゴール前に入ってきた栃木の廣瀬浩二と阪野豊史がノーマークになっていたなど攻守ともに課題は多い。だが、『追加点が取れず、無失点で守りきれない』という課題は、前節では一応クリアした形だ。
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