前節(第24節)は、最も警戒していたはずなのにマークが疎かになったジェイに得点を許し、0-1で敗れて今季3度目の連敗を喫した千葉。順位は5位のまま変わらなかったが、勝てばJ1自動昇格圏の2位の磐田との勝点を4に縮められるチャンスを逃し、逆に勝点差は10に広がった。今節を含めてJ2リーグ戦は18試合残っているものの、J1自動昇格の可能性を自ら低くしてしまうような手痛い敗戦だった。
失点は町田也真人のパスを磐田に奪われ、素早くサイドの前方に展開されてクロスからジェイにヘディングシュートを決められたもの。クロスを上げた太田までボールが運ばれる前に相手の攻撃を潰すなり、遅らせるなりすべきだったし、左サイドバックの大岩一貴は太田に対応した時に間合いを開けすぎたため、太田はノープレッシャーで難なくクロスを上げていた。さらに、クロスへのGKの岡本昌弘の対応もキャッチではなく、ジェイが触る前にフィスティングもしくはパンチングで弾くことが望ましかった。ジェイのヘディングシュートはクロスへの合わせ方も高さも素晴らしかったが、千葉にとっては一つひとつのミスの積み重ねが招いた失点。ましてや磐田戦の前にはカウンター攻撃の対応をポイントにした練習をやっていただけに、結果的にそれが生かされていなかったのは悔やまれる。
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