千葉は前節に続いて今節もセットプレーのチャンスを確実にモノにして勝利を引き寄せた。その立役者となったのは中村太亮。5月1日は別メニューで調整のため、試合後に記者から状態を聞かれると「違和感もなかったし、痛みが出てくることもなかった」と話した。流れの中からの決定機もあった今節だが、中村のプレースキックが試合を大きく動かした。
千葉は前節のスタメンから田中佑昌に代えて井出遥也を右サイドハーフに起用。トップ下や右サイドハーフでスタメンの座を争ってきた井出と町田也真人が、スタメンで同時出場となった。千葉の選手や関塚隆監督の言葉を借りれば、井出は「足元のプレーやスルーパスが特長で、選手と選手の間に入ってプレーできる選手」で、町田は「ショートパスを多用して人を使うことができ、攻守のスイッチを入れられる選手」。横浜FCはセンターバックのパク テホンと楠元秀真が高さに強く、前から激しくプレスをかける。単純な高いクロスではなく地上戦での細かいパス回しで横浜FCを揺さぶる策だったのだろうか。その特長はいきなり効果を発揮した。キックオフからわずか18秒、井出のショートパスを受けた町田がスルーパス。これに反応したネイツ ペチュニクだが、横浜FCのGK南雄太がシュートコースを消す動きをしたこともあり、シュートはサイドネットの外だった。
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