勝ちきりたかった一戦だったし、勝ちきれたはずの一戦だった。センターバックを中心に主力を欠くスタメンは変わらず、中2日での3連戦のラストゲームと、心身ともに疲弊した状態ではあったが、徳島にボールを持たれる時間が長い展開の中、シュート数でも決定機数でも上回ったのは千葉だった。8月17日開催の第28節・甲府戦ではシュート数3本だった千葉だが、今節のシュート数は10本で決定機は4回。ただ、その4回の決定機でシュートを打ったのが、田口泰士が1回、西久保駿介が2回、田邉秀斗が1回と、攻撃的ポジションの選手ではないところに、今季の千葉の重大な課題が示されている。もちろんどのポジションの選手が得点してもかまわない。だが、試合後のブワニカ啓太が話したように、攻撃陣には新型コロナウイルス感染症の陽性判定や負傷で欠場している選手は少ないにもかかわらず、連係不足などで得点できていないのは反省点だし、早急に改善すべき点だ。無失点で守れても、得点しなければ勝てない。J1昇格に必要なのは勝利だ。
小林慶行監督「アタックのところのクオリテ…
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