勝てない試合ではなかった。福岡に推される時間帯が長かったにしても、内容を考えれば引き分けることができた試合だった。だが、そういった試合で『1点』を奪えず、今季は一度も逆転勝利がないところに、今の千葉の弱さが表われていた。守備から入るチームでも先に失点しまうことはある。しかし、今の千葉は相手に奪われた『1点』を、実際の状況以上に重く感じてしまっている気がする。試合後に先制点を重く感じたと発言してしまうところに、1点取られたのならば2点奪い返せばいいというメンタルの強さが感じられない。J2リーグ戦はすでに3分の2を消化しているのに、千葉はまだ弱いままだ。
今節の千葉のスタメンは、前節(第28節・金沢戦)で2-0の勝利を収めた流れを生かすためか、そして5連戦のラストゲームではあるものの、その選手たちのコンディションに問題がなかったからか、前節と同じだった。一方、福岡のスタメンは前節(第28節・町田戦)から4人変更となった。ダブルボランチの一角が渡邉草民から前寛之に、右サイドハーフが増山朝陽から福満隆貴に、左サイドハーフが木戸皓貴から石津大介に、2トップの一角が累積警告による出場停止のフアンマ デルガドから遠野大弥に変わった。
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