少し前の話になるが、1月22日、2019シーズン限りで現役を引退した佐藤勇人が、千葉が初めて作った役職である『クラブユナイテッドオフィサー(CLUB UNITED OFFICER)』に就任したと発表された。クラブからのリリースに記された、その業務内容を見ると、社長付の役職ながらトップチーム、アカデミー、スクール、ホームタウン活動、スポンサー営業、さらに広報までと多岐にわたっている。クラブがそれを認めて新たな役職を作ったのは異例なことだし、佐藤勇は現役引退発表後には自分の原点であるアカデミーに携わりたいと話していたが、愛するクラブのためなら何でもやりたいという彼の想いの表われのような役職であり、業務内容だと思う。
記憶を辿れば、ちばぎんカップの前座試合として行われた、市原(当時の千葉)&柏のユース選手のチームと千葉県高校選抜チームの試合終了後に、筆者は初めて佐藤勇に声をかけて話を聞いた。佐藤勇は声をかけられたことに驚いた表情を見せ、そして照れくさそうな笑みを浮かべながら言葉少なに話していた覚えがある。その後、トップチームに昇格して主力選手へと成長していくにつれ、取材時の佐藤勇は言葉数が増え、1つの質問に対する答えの量が多いだけではなく、その内容も濃いものになった。そんな変化の中で、初めて話を聞いた時から変わらないのは、その場の雰囲気に流されたり、相手に迎合したりすることなく、自分の考えを言葉にして違うものは違うとハッキリと言えることだ。
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