どちらが勝ってもおかしくない試合だった。千葉が勝つチャンスは大いにあった一戦だった。23本ものシュートを打ちながら、得点はクレーベのPKによる1点のみで、シュートの精度を欠いての決定力不足という攻撃面の課題が残った。その一方で、徳島には16本ものシュートを打たれ、相手をフィニッシュにまで持ちこませない守備という点では大きな課題が残った。
だが、千葉が先制したことで徳島が点を取りに行く試合展開になったにしても、一時期の千葉はなかなかフィニッシュまで持ちこめなかった。相手の反撃を受けると防戦一方になってしまい、そこで耐えきれずに連続失点をすることもあった。徳島の決定力不足に助けられた場面も多かったが、体を張って失点を阻止した守備はあったし、相手のマークをかわしたり、アイデアを生かしたりしてシュートで終わる攻撃ができたことも確かだ。得た勝点は欲しかった3ではなく1にとどまり、攻守の課題は残っている。それでも、4連敗を喫するなど悪かった時期よりは前進した部分もある。J2残留に向けて課題をクリアすることはもちろん、良かった点を増やすことも重要だ。
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