千葉にとって第18節・鹿児島戦以来の勝利は、今季初の複数得点&無失点での勝利となった。特に、前節(第22節・岐阜戦)は前半に多くの決定機を作りながらもモノにできない場面が目立ち、土壇場で2-2の引き分けに追いついたように、もどかしい試合が続いていた。それだけに、福岡のプレッシャーの甘さや決定力不足に助けられたとはいえ、前からのアグレッシブな守備や狙いをしっかりと表現したビルドアップでの攻撃など内容の伴った快勝は、今後の戦いにいい流れを作ってくれそうだ。ただし、対戦相手の問題ももちろんあるとはいえ、今季の千葉はいい試合をした翌節に攻守でよかったものを継続できないできている。今節が『たまたま』の内容と結果なのか、攻守の地道な積み上げの成果と捉えられるのかは、次節次第といえるだろう。
今節の千葉は前節と同じスタメンだった。一方、福岡は攻守の要のボランチとして経験豊富で優れたプレースキッカーの鈴木惇が累積警告による出場停止のため、代わって喜田陽がダブルボランチの一角に入った。また、夏の移籍ウインドー期間での補強では、7月16日にブリーラム・ユナイテッドFC(タイ)から完全移籍での加入が発表されたペドロ ジュニオールは来日していなかったため今節までには選手登録が行なわれず、7月18日に柏からの期限付き移籍が発表された村田和哉は今節で初めてベンチ入りした。そして、第21節・岐阜戦で負傷交代した石津大介は、7月17日に右膝前十字靭帯損傷、外側側副靭帯損傷、外側半月板損傷で全治8カ月と診断されたことが発表されていた。
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