ジェフ便り

最終節に向けてＪ１昇格プレーオフ進出へより有利な状況を作り出そうと、勝利を目指してアウェイでの岡山戦に臨んだ千葉だったが、結果はＰＫによる失点で０－１の敗戦。本来のスタメンの佐藤勇人、パウリーニョ、ネイツ　ペチュニクが不在という苦境を何とか乗り越えたかったが、激しい雨の中での戦いで攻撃は前線へシンプルにロングボールを入れるのがベストとならざるを得なかったし、岡山はハイボールの対応がうまいだけに、特にハイボールの競り合いに強さを見せるネイツ　ペチュニクの不在が響いた一戦だった。

 

千葉は佐藤健太郎、田代真一がダブルボランチを組み、ネイツ　ペチュニクの代わりにスタメンとなった町田也真人はトップ下ではなくセカンドストライカーのような位置だった。岡山は出場停止の篠原弘次郎と押谷祐樹の代わりに近藤徹志と澤口雅彦を入れ、３－４－３システムではダブルボランチだが、今節は３－５－２で中盤は矢島慎也をアンカーに置き、その前は左に伊藤大介、右に渡邊一仁が入った。渡邊は球際の激しい守備が持ち味のボランチで、千葉の左サイドからの攻撃を抑える意図があったのかもしれない。また、右サイドでもプレーする澤口が左ウイングバックだったが、対面にいた田中佑昌の話では「マッチアップした感じでは向こうの左サイドはけっこう守備的というか引き気味だった」そうで、こちらは千葉の右サイドからの攻撃を抑える意図があっての起用かと思われた。